外国人がRZDでカザフスタンを通過する列車に乗っても大丈夫か【実録】

 

乗車日 2019.09.24~28

 

セルゲイソ連スキーです。

ロシアは広大な国ですがソビエトはもっと広大でした。

国境が分割されるとき国境と鉄道はあまり関係ないのでRZDはロシア→X国→すぐ再度ロシアのように他国を掠める線路があります。列車は走行しています。

これはロシアだけではありません。ウクライナ国鉄の例ではチェルニヴティ発キエフ行きは途中モルドバを通過します。私は2年前一度乗っているのでモルドバの領土に入ったことはあります。この列車はモルドバ領内での停車は一切ないので入国審査はありませんでした。

今回クラスノダルに用事があり移動するのに最適な列車が国境を通過しすぐまたロシアに戻るのでRZDで可能かどうか試してみました。一般的には外国人は確率は低いとはいえ無用なトラブルを避けたいですから、このような列車は利用しないと思います。

私はマルチビザを取得しているので最悪の事態にはなりません。安心して実験できます。

チタ発アドレル行

先述したウクライナの例とは違い今回のチタ発アドレル行は、途中で3駅あります。

 

該当箇所はここ。Isil’kul’ Исилькуль を過ぎると国境があります。

カザフスタン領内はBulaevo Булаев, Petropavl Петропавл,  Mamlyutka Мамлют の3駅があります。

 

今回の場合、

  • A.列車内に乗り続ける場合は審査が一切ない。
  • B.2回出入国審査がある

という可能性が考えられます。

 

Aの可能性 – カザフスタンで下車しない場合審査は無い – が高いとは思います。

可能性は低いですが、Bの場合

  • 1.ロシア出国→カザフスタンの入国
  • 2.カザフスタン出国→ロシア入国

がスムーズに行けば作戦は成功という事になります。

 

ビザ

今回はBの事態を想定してマルチビザです。シングルだったらこんな冒険しません。

 

旅行記

実際にやってみました。

 

イルクーツクバザール

 

長距離なのでイルクーツクの市場で食材を買い込みます。しかし案外そこまで買い込まなくても途中駅で物を売っていました。結果論ですがそんな買わなくても大丈夫でしたね。

 

イルクーツク 9/24 12:00 

 

イルクーツク駅 12:00発 269ЧА チタ発アドレル行

私はイルクーツクからクラスノダルまで乗りました。乗車時間は109時間、4日と13時間です。控えめに言って地獄です。私は旅程を事前にあまり決めないので切符を取るのが遅いです。

プラツカルテの下段は全部死亡済。そりゃあ4日間通しで空いている下段なんて言う都合のいい物は無いでしょう。

枕木方向の上段を選びました。通路側上段は流石に人権が無いのでやめました。4日間上段は嫌ですが我慢します。

値段は7617.1ルーブル。

 

機関車はおなじみЭП1

客車は新しいタイプでコンセントは多く、上段にはUSB口が2個。通路端の表示はフルカラー。便所は空気の圧力が強いもので列車停車中も使えます。旧式の列車だと主要駅のところでは鍵がかかってしまうんですが困りますよね。

 

場所は5号車16番

下段はおばあさん二人でした。おばあさんと僕はちょっとしゃべった後、おばあさんは寝っ転がりました。残念ながらずっと寝っ転がっていてテーブルは使えません。私はPCを使いたい時は別の場所にしれっと移動しました。

 

9/24の、記憶は正確ではないのですが乗車からそんなに経っていなかったのでアンガルスクかウソリエの前後あたりのことです。列車走行中に列車内で警官と車掌が一緒に来てパスポートチェックされました。普段されないかつ、いつも列車をうろうろしてるポリツェイではないのでカザフスタン下車客はこの辺でチェックしていた可能性があります。

 

同席人ばあさん

 

同席のおばあさん2名は私と同じクラスノダルまで乗るとのこと。この時は何かの聞き間違えかと思いましたが本当でした。乗車(ot kyda)は始発駅のチタからだそうで、6日間も乗るという事か。なんという猛者だ。

 

肥満気味のおばあさん2人は、案の定僕に家族関係や結婚や子供や就労についての様々な質問をします。僕は結婚もしてないし子供もいないし、家族関係はとりあえず家族が何人だとか答えます。

ロシアを旅行したことのある人は絶対このやりとりをしていると思います。

 

ロシアテンプレ質問箱

 

ここで謎コーナー。これまで散々質問されたロシアテンプレ質問箱を上げておきます。別にうんざりしてるとかではなく僕は何度でも答えます。

 

  • 君は何歳だ
  • 父母祖母祖父は
  • パパママは何歳だ
  • 兄弟は何人だ
  • 結婚
  • 子供
  • 一人で旅行しているの?
  • 一人で旅行って怖くね?
  • 何で一人で旅行してるんだw(知らんわそんなこと)
  • なんでパートナーおらんのwww(知らんわそんな事)
  • 学生か?職業は?
  • 給料いくら?

 

就労についてはとりあえずプログラミストと答えておきます。最高に便利な職業名です。とても分かり易いから。ただしプログラマーは金持ちというイメージがあるようです。

シリコンバレーや欧州の高度技術者ならともかく日本の労働集約的ITに飼いならされろくな技術も無い僕は実際問題全然給料ゴミでしたが、ロシアからすると良いかも。

このプログラミストと答えるのが仇となり後に謎の頼まれを引き起こします。

 

食品

 

イルクーツクで購入した食料を広げます。

イルクーツクのバザールで買い込んだものは1.5Lのオレンジジュース、1.0Lのリンゴジュース、ドシュラクx2、チョコのお菓子とパンのおかし。

そしてウランウデおやじから貰った干しブドウ、プルーンみたいなもの、チョコ3つ。これくらいあれば2日は持つでしょう。無くなったら買えば良いです。食堂車もあります。

 

明日のオムスクまでは特に何も心配はないのでだらだら寝たりします。

 

269ЧАは遅延はなくちきちき進んでいきます。

 

 

健康的生活

 

夜9時に寝て朝8時起き、時差を考えると12時間寝ます。睡眠不足とは無縁です。RZDは健康増進に役に立つでしょう。

 

マリインスク 9/25 12時

 

マリインスク 12:00頃 ЭП1 から ЭП2К に代わります。

 

本線上は線形が良く25時間で1400kmは進みました。下のツイートでは時差を考慮してないので誤報です。とはいえバカ停があることを考慮すると良いスピードです。

マリインスクでは6分前にドアに戻ったのに車掌からの怒られが発生します。真に受けても仕方ないので、ロコモティブ、ロコモティブ、プシッと手振りを交えつつ機関車の交換を表現し撮影の趣旨を説明したところ笑ってました。

 

基本的に当列車は暇なのでツイートをします。

https://twitter.com/NsaYamamoto/status/1176722464321286144

 

 

オムスク 9/25 深夜2時

 

ここから真西に行く路線はカザフスタンを通ります。北西の方は国境をまたがないでニジニノブゴルドに行ける方ですね。

21時頃に一回寝てオムスク深夜2 時の停車時間に目が覚めたので外に降りました。夜行列車で寝る時揺れていると眠り続けますが、停車し揺れが消えるとなぜか目が覚めます。

オムスク発車後再度私は寝ます。

 

いよいよ明日朝はカザフスタン入国だ。

 

カザフスターン

9/26早朝。

 

ついにカザフスターン。

 

ですが

 

普通に寝てました。朝5時。気づいたら既にカザフスタン領内に居ました。

寝てたので写真はありません。というか入国審査官来てなくね?

と思ったら周りのおばさんがスマホは仕舞っとけと言います。しばらくすると電気が常夜灯から明るい電気に切り替わります。

 

カザフスタンの入国審査の人らしき体格の太目なおっさんが車掌と一緒に、一部の客のみを回っています。カザフスタンで下車する人のみ回っているのです。

 

カザフスタン入国審査官はなんだかバカでかいラップトップ状デバイスを持っていました。

 

 

その様子をじろじろ見すぎたせいか、カザフスタンで降りる人と勘違いされ、クダトゥイイェージシ(where are you going)と言われてしまいました。クラスノダルと答えたらおっさんは作業に戻っていきました。

 

謎なのがロシアの出国審査の人を一度も見かけていません。寝ていたからだろうという可能性もありますが、こういう権力が歩いてくる時は必ず電気が付くので気づくはず…同時にロシアとカザフのが連携しているのでしょうか?

 

便所封鎖

 

ところで、カザフ領内に入ってから、車内端の電光掲示板を見ると便所が×になっていました。

まさか便所に隠れて密出国を試みようとする人なんて無いとは思いますが。そもそも列車乗車時に車掌にチェックされるので侵入は困難です。しかし何かしらの規定なのでしょう。

 

ペトロボル駅 9/26 7:04

 

ペトロボル駅に到着。カザフスタンは初めてです。停車時間は40分。審査を済ませた6人か7人くらいが私の乗っているワゴンから降りていきました。

駅の写真を撮りに外に出たかったのですが、同席のおばさんおばあさんにも留められ、車掌にも座ってろと言われました。というかそもそもドアに近づくのも無理で、車掌室の給湯器があるあたりで止められます。当然と言えば当然です。自分はそんなつもりはないですがここで人を下ろしてしまったら密入国を簡単に許してしまいます。

ニコチン中毒のロシア人は停車がある度にヤニ吸っていますが、この時ばかりは皆車内でおとなしくしています。

入国印が無く下車すらできないので個人的基準により訪問国数にはカウントできません。個人的基準は1.土を踏む。2.ATMで金を下ろすか、パンでも良いので何かしら買い物をするの2点を満たさないと訪問したにしたくないので44か国目にはなりません。いずれにしてもカザフスタンは数か月後にじっくり巡る予定です。

 

カザフスタンを走る

 

うおーカザフスタン走ってる。

カザフスタンの牧草だ!

わっかんねえ。

当たり前ですがカザフスタンに入ったからいきなり何かが変わるわけではありません。

普通に牧草地や、たまに湖が見えています。

ペトロボル駅でロシア語のバイオグラフには無い、カザフスタン特有の文字は見えました。カザフらしさはそれくらいです。

 

便所開放

 

8時ごろ便所が再度開放されました。再びカザフロシアの国境の時には閉鎖らしく時間制限があるよと車掌。大勢が慌てて行くのでトイレには列ができていました。

40分ほどでまた便所が閉じました。

 

カザフスタン最後の駅マムリュツカ。

 

ロシアの入国審査

 

ロシア最初の駅 Горбуново に停車後、ロシアの入国審査官が乗り込んでやってきました。ペトロボル駅から乗車した4人くらいの客のパスポートを見ていました。ペトロボル駅以外の小さな駅では乗車降車共に客は見かけませんでした。

 

ロシア審査官。ひとりは美人でした。この2文字の修辞無意味だけど、絶対皆チェックするよね。ね?

前後の車両もあるのでどこで乗り込んだかは言い切れませんがタイミング的には国境を過ぎた次の駅Горбуновоで乗り込んできたのだと思います。

 

彼らの審査が終わったころ再びトイレが開きます。

 

カザフスタン領内の走り

 

カザフスタン領内もハイスピードで進んでいきます。GPS速度計を見ると105km/hは出ていました。カザフスタンなんてだだっ広い原野や砂漠しかないので、線路は真っすぐですからね。

 

分かったこと

 

カザフスタンを掠る列車は乗っても大丈夫です。

事前予測パターンのAが真実です。

カザフスタン領内を発または到着する切符を持っていなければ、そもそもビザを見ることもしていませんでした。

列車内は実質ロシア扱いです。

シングル旅行ビザで乗っても問題ありません。切符がカザフ下車でないならそもそもビザさえ見られませんから、シングルなのかダブルなのかマルチなのか自分以外誰もわかっていません。

 

通過客はパスポートチェックされない。他国の上を飛ぶ飛行機みたいなもの。冷静に考えたらそりゃあカザフスタン下車客のみチェックですよね。10両以上の客車に乗っている全ての人間がいます。殆どは入国から5時間以内に出国してしまう人を出入国させてたら無駄すぎてアホです。特に私の乗っているプラツカルテは8割くらい埋まっていたので大変です。

 

このオムスクからペトロボルを通過し、クルガンへ抜けるルートについてはシングルエントリービザでも通過可能と言い切れます。

他にもロシアから他国を掠ってロシアに戻る列車はあるとは思います。他の所で100%大丈夫とは言い切れないので注意してください。

 

再びのロシア

 

Kurgan 9/26 10:37

 

https://twitter.com/NsaYamamoto/status/1177101522951450624

Kurgan駅でキルギスの渋い客車に出会いました。ツイートはビシュケク行と言っていますが、実際には逆方向のビシュケク発カザン行です。明らかに便所ぼっとんの古い客車。

乗りたい…

 

RZDのでかい文字に洗脳されていますがロシア国鉄よりも他の国の方がかっこいですよね。

青のベラルーシや、深緑のモンゴル、そしてキルギスのエメラルドグリーン。

 

 

https://twitter.com/NsaYamamoto/status/1177165618707128320

Челябинск 15時、バリアフリー化工事をしている駅に出会いました。

 

カザフスタン再通過

 

チェルビンスクの先、トリンスクの後で、もう一か所カザフスタンを掠る場所があります。停車駅は無いので国境に関する問題は無いです。途中に駅は2つあり通過します。Новотроицкое と Боскөлです。

地図上では大した通過距離に見えなくても実際距離は50kmあります。景色は代わり映えしません。

 

カザフスタンからロシアに戻るとき国境線の印が見えました。

 

アンドロイドハッカー(無理)

 

相変わらずおばあさん2名はテーブルに大量の食べ物を置き占拠しています。クラスノダルまで自席のテーブルを使えないのは確定。そんなこともありますな。

パソコンを使うため別の席に移動します。線路方向の席に空いている場所があったので向かいの人に座っていいか聞いて座ります。向かいの男は僕に話しかけてきてロシアテンプレ質問箱のうちのいくつかを聞いてきました。僕も彼に質問します。彼はアゼルバイジャン人とのこと。

 

アゼルバイジャン人、私がパソコンを使ってしばらくすると、指で9つの点を引くロックが外れなくなったsony experiaを持ち出して、私になんとかならないかと聞いてきます。

 

私はプログラミストって言ったけどアンドロイドハッカーでもリナックスハッカーでもないからね。

 

無下にするのも可愛そうなので、列車停車中にググってボタン連打とかタップ連打でリセットできないか検索し試してみたのですがダメでした。USB接続でPCからリセットできないかと聞いてきましたがそんなPCも私も高機能じゃない。

ごめんね24歳アゼルバイジャン人。

 

Карталы 9.26 18:00

 

カルタリ駅で ЭП1 270号機に交代。3機目です。

 

 

Оренбург 9/27 5:14

 

Orenburg で4機目の機関車を付け替えです。オレンブルグ駅はスイッチバックで先頭から電気機関車が去り逆側に2TE10が来ます。

2ТЭ10ЧУ ソ連グリーン。ここから非電化区間になりかなり速度は遅くなります。

 

24日から乗り始めて4日目に突入しました。

 

朝9時ごろ、暇なのでそこら辺に座っているおっさんや兄さんと話します。おっさんは私の日本の給料について聞いてきます。プログラマーでもシリコンバレーじゃないから高くないんだよと思いつつ正直に答えますが、彼にとってはまあまあ良いと思っている様子。

ある若いカップルのうち兄さんの方は日本円とルーブルのレートについて聞いてきます。しばらくすると彼は日本のコインを見せてくれと言いました。私はこんな時のために上げるようのコインを持参しているのでリュックから取り出します。

 

闇両替が始まりました。

私もくれという人が若い兄さんの他に3人出て来ました。元々旅行先であげる用の日本コインなので私としてはルーブルは要らないのですが、とても真剣にルーブルコインを渡してくるので受け取ります。クラスノダルのトラムで使えば良いでしょう。ロシアだと偶に日本円を差し上げると喜ぶ人が居るので日本のコインはお勧めの持ち物です。

 

Бузулук 9/27 10:06

 

ここまで引いた2ТЭ10ЧУは5時間で去っていきます。

機関車5機目。2ТЭ10ЧУ 0437 レッド

ブズルク駅もスイッチバックです。2回目のスイッチバックで席の向きが戻ります。

 

iPhone クラッカー

 

するといつの間にか、13歳くらい痩せてない女子がiPhone4を持って私の所にやってきました。今の時代iPhone4か。案の定iCloud のパスワードが分からなくiPhoneパスワード突破で開けないとのことで相談に来ていますが、僕はね。無理なんだよ。私が乗った5号車に居ない人なので別号車の住人でしょう。どこで噂を嗅ぎつけた。

無下にするのも可愛そうなので、一応PCに接続したりしてみましたが、iPhoneって画像ファイルのディレクトリ配下しか表示しないんですね。Appleは厳格ですねえ。

ごめんね13歳くらいの女子。

 

Novoperelyhbskaya 9/27 13:07

 

ここはレイルウェイオアシスと呼ぶにふさわしい駅でしょう。

周囲は何もなくダーチャが点在する程度の殺風景など田舎の村なのですが、沢山出店が出ています。長時間の列車で、降りて買い物ができる時間停車する駅があまりないので皆暖かい食べ物に飢えています。繁盛しています。

 

https://twitter.com/NsaYamamoto/status/1177521209522585601

私も駅弁を買いました。鶏肉とジャガイモです。値段100RUR

鶏肉10%、カルトーシカ90%という代物でした。しかしタンパク質に飢えていて有り難かったです。ジャガイモは多すぎて晩飯用に残しました。

 

6機目の機関車交換 ТЭП70БС

2002年-2019年製造でこの個体は2007年製です。合計340両あるとのことで普段見かけないですが個体数はあるようです。

 

奥にあるのはAC01という機体です。保守クルーを運ぶ車両です。

 

このノヴォペレリヒビンスカヤ駅前後の区間は左も右もひまわり畑の区間。この景色が途中途切れることがあるとはいえ150km以上続いていくんですが、ロシアで売っているヒマワリの種の一部はここで生産してるんですね。

ロシアの曇り空の下で下を向いて密集する大量の花はどこか悲しげです。なぜかこれを見た瞬間僕は品川駅港南口朝九時という言葉が脳裏をよぎりました。数千キロ離れ、植物と動物という全く種族が違うというのに。発想が邪悪なのでやっぱりその考えは無かったことにします。

 

 

9月28日に突入。

最終日です。

 

Kolpachki 

ドン川に架かる橋です。写真に写っているの隣の鉄橋は、鉄橋は完成し線路も引かれていますが前後の線路は未開通です。複線化に途中なのでしょう。ロシアは多くの場所でインフラの向上がされています。

 

 

先日スマホを直してくれと言ってきたアゼルバイジャン人はロストフで降りると言っていました。彼が降りてしまう前に聞きたいことがあります。それはコーカサスの国についてです。

 

彼らのコンパまで移動し、彼ともう一人同席していた女性に簡単な質問をしました。難しい質問を出来るほどの言語力はありません。

アゼルバイジャンとアルメニアの国境が封鎖しているのは本当か?「そうだ」あなたはアルメニア人を憎みますか?この質問はどうなのかと自分でも思いましたが、彼は「ノーマル」と答えました。ただし彼がアルメニア民族でなくLezginsという民族だったからかもしれません。

Lezginsはアゼルバイジャン北部、国境をまたいでロシア南部に住んでいる民族です。

後で調べたところLezginan という言語はユネスコに危機言語指定されているとのことで、もっと彼にいろいろ聞いておけばよかったと後悔。

 

 

Лихая 9/28 11:49

 

リハヤから電化区間に戻ります。最後はЭП1М 452

 

 

ロストフ ナ デン

 

さっき質問を浴びせたアゼルバイジャン人は降りていきました。列車を乗り換えてアゼルバイジャンに行くそうです。さよなら!

 

ロストフを発車します。5日間も同じだったおばあさん2名ともうすぐでお別れです。別の人に頼んで一緒に写真を撮っておきます。ロストフからクラスノダルは4時間強なのですが、案外最後の5時間って長く感じませんか。中々過ぎ去ってくれません。まだかなー

 

クラスノダル 9/28 20時

 

到着。同席だったおばあさんは大量の荷物を持っており、下ろすのを手伝いました。

ばいばいおばあちゃん。

 

ご覧ください。Pentaxで写真を撮る気力は一切なく貧弱なスマホカメラで撮影し、腕を一定の位置に留めておく腕力はとうに失せ、こういった写真が誕生しました。ネタで言っているのではなく到着時のクラスノダル駅の写真が本当にこれしかありません。マジです。

 

109時間の乗車。これは私は全くお勧めしません。私は宣誓し証言します。

24時間以下程度の乗車を街を途中下車で巡りつつ行った方がQOT(Quality of travel)が上昇します。想像してください。5日、109時間。風呂一切無し。

もうしばらく列車には乗りたくありませんほんとまじで。多分乗るけど。

 

 

おわりに

 

カザフスタン通過は可能か?

 

  • ペトロボル駅前後の場合は確実に可能。
  • ビザは一切見られない。列車内に居る限りロシア領土扱い
  • 観光シングルビザでも問題ない。

 

というわけで皆様、安心してカザフスタンを通過して下さい。

 

109時間は可能か

 

肉体へのダメージを避けるため、109時間ぶっ通し列車の乗車はお控えください。

 

 

RZD RZhD РЖД

Исилькуль Isilkul
Булаево Bulaevo
Петропавловск Petropavlovsk
Мамлютка Mamlyutka
Горбунво Gorbunovo
Чита Иркутск Омск Краснодар Адлер
Chita Irkutsk Omsk Krasnodar Adler

Boskol’ Боскөл

 

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